平成8年に鳥取大学医学部医学科を卒業後、阪神地域で内科一般、救急、在宅医療の経験を積みました。そのころは、脳卒中やパーキンソン病など神経・筋疾患を専門的に診療する医師はあまりなく、患者さんが困っているのをいくども目の当たりにしました。
そこで、神経内科学を学ぶため、三田市にある国立療養所 兵庫中央病院(現 国立病院機構 兵庫中央病院)で神経・筋疾患の診療経験を積みました。いつかは地域で神経内科の医療を提供したいと考えていましたが、平成19年から同院の「物忘れ外来」を担当して以来、「脳神経の病気は、身体の病気と切り離すことが出来ないのだ」との思いがますます強くなりました。
いま地域には認知症を抱える方がたくさんいるのに、認知症のことも身体のことも一緒に相談できる医療機関が依然少ないという現実があります。これからよりいっそう生活習慣病、認知症、運動器不安定症などの慢性疾患が健康問題の中核を占めると予想されます。
認知症をはじめ脳神経領域でも安心して気軽に受診していただける医院を目指したいと考えています。